9月27日は【世界観光デー】だそうです。
パラグアイにある唯一の世界遺産「トリニダー遺跡」をご紹介します。

「トリニダー遺跡」について
正式名称は「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道所群」です。
ユネスコ世界文化遺産に登録されたのは1993年です。

(※パラグアイの歴史を少し説明します。興味のない方は「行ってみた」に進んでください。)
1607年、パラグアイにイエズス会の宣教者が入ってきました。(15世紀末だったという説もあります。)
グアラニー族の人々をローマ・カトリックに改宗させることが目的でした。
イエズス会の宣教者たちは、共同集落を作ることにしました。それまで森林で遊牧生活を送ってきたグアラニー族の人々を集めて職や技術を教え、ローマ・カトリックの教理についても学べるようにしたのです。
こうして西洋の文化や技術がパラグアイに入ってきました。畜産や皮革加工、金属加工などはその一例です。また、グアラニー族の言語の文法を規則化し、文字化したのはイエズス会の宣教者だったと言われています。
このような共同集落はパラナ川とウルグアイ川の周囲に30ほど形成されました。
1767年、スペイン王カルロス三世により、イエズス会の宣教者たちをスペインの領土から追放する命令が出されました。集落の建設は中断され、住人の数は急激に減少していきました。
パラグアイのイタプア県では、このような集落の遺跡を見ることができます。
遺跡があるのは、次の3か所です。
「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナ」
「ヘスス・デ・タバラングエ」
「サン・コスメ・イ・サン・ダミアン」
上の2つが世界遺産に登録されています。
行ってみた
今回、私が訪れたのは「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナ」です。

まず見えてくるのが大きなマジョール広場です。広場を取り囲むように、人々の住居が作られていたようです。レンガでできたアーチが印象的です。
1712年、イエズス会の宣教者たちがこの地に住みはじめました。3000人ほどがこの集落で生活していたとも言われています。

鐘楼や墓地、畑、学校や作業場の跡もありました。人々はこの集落の中で学び、働き、遊びました。自給自足の暮らしをしていたのです。
そして、ひときわ目を引く巨大な建物がメインの教会です。

(※等身大のイラストを使って夫を隠しています。)
1745年ごろ、ミラノの建築家フアン・バウティスタ・プリモリによって設計されました。バロック様式の影響を受けており、迫力があります。
レンガの壁には彫刻が施されています。とても繊細で、美しいです。

1767年にイエズス会が追放されるまでのわずか20年ほどで、この大きな教会が築かれたということです。この建築技術は本当に素晴らしいと思いました。

修復作業も行われており、保存状態は良好ということですが、、、ただ放置されているだけのような気もします。
「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナ」全体の面積はおよそ8ヘクタールあるそうですが、この日の観光客は私たちだけだったので、のんびり写真を撮りつつも、40分ほどで見終えてしまいました。
まとめ
パラグアイ唯一の世界遺産ですが、ぜひ見に来てください!とは言いがたいです。
というのも、首都アスンシオンから400kmほどの距離があることに加え、田舎の住宅街にひっそりと紛れ込んでいるため、たどり着くのがかなり難しいからです。周辺地域も集客に力を入れている様子がありません。
全体を通して、遺跡について説明する表示や案内はほとんどありませんでした。遺跡は雨ざらしになっていて、保存状態も良くありません。
よほどの世界遺産マニアの方でなければ行く価値はないのでは、、、と思います。
とはいえ、「ヘスス・デ・タバラングエ」と「サン・コスメ・イ・ダミアン」には、また違った魅力があるのかもしれません。機会があれば行ってみたいです。



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