パラグアイでは、毎年10月1日に「ジョパラ」を食べます。
これは伝統的な行事のひとつで、グアラニー族の伝説から誕生したものです。
「ジョパラ」とは

「ジョパラ」は、豆類、ロクロ(乾燥させた白とうもろこし)、かぼちゃ、玉ねぎ、パラグアイチーズなど、さまざまな具材を煮込んだシチューのような食べ物です。
「ジョパラ」とは、先住民であるグアラニー族の言葉で「まぜこぜ」を意味します。
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では、「ジョパラ」を10月1日に食べるのはなぜでしょうか。
グアラニー族の伝説「カライ・オクトゥブレ」
「カライ・オクトゥブレ」(Karai Octubre)は「10月の男」という意味です。
「カライ」はグアラニー語で「男性」、「オクトゥブレ」はスペイン語で「10月」です。
グアラニー族の伝説に登場する人物で、さまざまな災いを体現しています。

10月1日、麦わら帽子を被り、ムチを手に持った「カライ・オクトゥブレ」が、険しい表情をしながら家々を訪問します。
人々がこの1年間、勤勉に働いたかどうか、また、食糧の備蓄がきちんとできているかどうかをチェックするためです。
準備ができていない家には「カライ・オクトゥブレ」が住みついてしまい、その家庭はさまざまな災い(飢えや病気、貧困など)に苦しむことになります。
「カライ・オクトゥブレ」を追い出すにはどうすればよいのでしょうか。
唯一の方法は、鍋いっぱいに作った「ジョパラ」をふるまい、食糧の蓄えがたっぷりあることを示すことです。
「ジョパラ」を食べさせると「カライ・オクトゥブレ」は満足して帰っていき、その家には幸運がもたらされると言われています。
このようなわけで、10月1日に「ジョパラ」を食べるという習慣が生まれたのです。
まとめ
パラグアイの10月といえば、春が始まったばかり。
とうもろこしやマンディオカ(キャッサバ)といった農作物の収穫ができるようになるまでにはまだまだ時間がかかるということです。
「カライ・オクトゥブレ」の伝説は、勤勉に働くことや食糧を蓄えておくことの大切さを教えてくれます。
厄除けや無病息災を願う伝統行事が日本にもありますが、地球の裏側でも似たような習慣があることがわかり、とても興味深かったです。



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