パラグアイの伝統料理のひとつ「チパグアス」。
それぞれの家庭にレシピがあり、いつもの食事にも、また、パラグアイ式バーベキュー「アサード」をするときにも欠かせない、定番サイドメニューです。
今回は「チパグアス」の作り方をご紹介したいと思います。
「チパグアス」とは
「チパグアス」は、とうもろこしとチーズを混ぜて焼き上げたスフレケーキのような食べ物です。
とうもろこしはパラグアイの農業を支える主要な作物のひとつであり、そのおかげで、とうもろこしを使ったメニューが多く存在します。
たとえば、とうもろこしやマンディオカ(キャッサバ)の粉にチーズを練り込んで焼いたパンは「チパ」と呼ばれ、現在でも広く親しまれている国民食です。そんな「チパ」には、なんと70もの種類があると言われており、「チパグアス」もそのひとつとされています。
「グアス」とは、先住民であるグアラニー族の言葉で「偉大な、大きい」を意味します。
材料

私が使っている耐熱容器(31㎝×18.5㎝)に合わせた分量となっています。
「パラグアイチーズ」はフレッシュタイプのチーズです。弾力があり、塩味はそこまで強くありません。
作り方
1.玉ねぎを粗みじん切りする。
玉ねぎに少量の塩をふり、サラダ油をしいたフライパンで炒める。
うっすら茶色くなってきたら、バターを加える。
バターが溶けたら、火からおろして粗熱を取る。
2.チーズを1cm角に切る。
3.卵を黄身と白身に分ける。(白身は冷蔵庫に入れておく。)
4.とうもろこし、牛乳、小麦粉、卵黄、塩をミキサーにかける。
私はこのタイミングで味の確認をします。
この後にチーズを加えるので、ちょっと薄いかなと感じるくらいの塩加減にしておきます。
5.オーブンを220℃で余熱する。
6.卵白を冷蔵庫から取り出し、ハンドミキサー(または泡立て器)でふんわり泡立てる。
7.耐熱容器に(1)、(2)、(4)を加え、さっくりと混ぜ合わせる。

8.220℃のオーブンで25分ほど焼く。
焼き時間や温度は、使用するオーブンによって調整してください。
できあがり。

まとめ
私はパラグアイ料理のなかで「チパグアス」が一番好きです。
地元のお母さんたちから作り方やコツを教わり、このレシピにたどりつきました。
私はふわふわしっとり食感が好きなので、卵白を泡立ててから生地に加えています。
もっと食べ応えがほしいという方は、生地にとうもろこしの粉を足してみたり、卵黄・卵白を分けずに混ぜたりするとよいかもしれません。
とうもろこしの大量消費にもおすすめです。
コメント