南米は、手頃な価格で本格的なワインが楽しめる、世界でも注目度の高いワイン生産地です。多くの銘柄が1,000〜3,000円台で買えるうえに、日本人にも飲みやすい味が揃っています。
南米在住者の視点から、現地の情報を交えつつ、わかりやすく解説しています。南米ワインを初めて飲む方にも、好きな銘柄を探したい方にも役立つ「保存版ガイド」です。
南米ワインが世界で愛される理由
手頃な価格で品質が高い
南米は土地の広さ、ブドウ栽培のしやすい気候、安い労働コストなどが揃っています。そのため、ヨーロッパより低価格で、香り豊かな高品質のワインを生産できるのが最大の強みです。
一般的なスーパーでも、日本円にすると1,000〜3,000円ほどで、しっかりとしたボディの赤ワインが手に入ります。
果実味が豊かで飲みやすい
南米には、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きい地域があります。そのため、ブドウがよく熟し、果実味が強く、まろやかで飲みやすい味わいに仕上がります。
「渋みのあるワインは苦手だけど、南米ワインなら飲める」という方も多いようです。
世界コンテストでの受賞が増えている
アルゼンチンのマルベック、チリのカルメネールなどは国際評価が高く、南米ワイン全体の信頼性も年々上昇しています。
国別|南米ワインの特徴とおすすめ銘柄

まず、ワインの産地として有名な南米4カ国の特徴を、表を使って比べてみましょう。
| 国 | ワインの特徴 | 代表品種 | 価格帯の目安 | おすすめ銘柄 |
|---|---|---|---|---|
| アルゼンチン | 濃厚 果実味が豊か | マルベック | 低~中価格帯 | ルティーニ ルイジ・ボスカ |
| チリ | コスパ抜群 安定感 | カベルネ カルメネール | 低価格帯 | コンチャ・イ・トロ |
| ウルグアイ | 個性的 強い渋み | タナ | 中価格帯 | タナ |
| ブラジル | 爽やか 軽快 | シャルドネ ピノ・ノワール | 低~中価格帯 | スパークリング各種 |
それぞれの国のワインには、気候や品種によるはっきりした個性があります。
ここからは、南米ワインの特徴を国ごとに詳しくご紹介します。
アルゼンチン|マルベックの本場

特徴
アルゼンチンは世界最大のマルベック生産国です。乾燥した気候とアンデス山脈から流れてくる雪解け水のおかげで、良質なブドウが栽培できます。豊かな果実味と、飲みごたえのあるスタイルが特徴です。
代表的なブドウ品種
価格帯の目安
おすすめ銘柄
いずれもパラグアイのスーパーでよく目にする銘柄です。どれを買おうか迷ったときには、ラベルに「メンドーサ産マルベック」と書かれているものを選べば、まず間違いありません。それぞれの銘柄でマルベックを購入し、飲み比べるのも楽しいです。
チリ|コスパ最強のワイン大国

特徴
アンデス山脈と太平洋に囲まれているチリでは、日照時間が長く、昼夜の寒暖差も大きいことから、ブドウがしっかり完熟します。果実味が豊かなので、ワインの渋みが苦手な方でも飲みやすいです。チリを代表するのは「幻の品種」カルメネールです。
代表的なブドウ品種
価格帯の目安
おすすめ銘柄
コンチャ・イ・トロのワイナリーを見学したことがあります。歴史あるブドウ園やワイン貯蔵庫を巡るツアーに参加し、ワインの試飲もさせてもらいました。チリワインはとにかくコスパが良いので、料理をするときにも贅沢に使っています。
ウルグアイ|最も健康に良いタナワインの国

特徴
大西洋に面したウルグアイでは、アルゼンチンやチリとは異なり、湿度の高い気候を活かしたブドウ栽培が行われています。ウルグアイは牛肉の消費大国でもあるため、肉料理や熟成チーズに合わせやすい、力強くて上品な赤ワインが好まれます。国を代表する品種はタナです。
代表的なブドウ品種
価格帯の目安
おすすめ銘柄
ウルグアイワインは、パラグアイでもあまり見かけません。ウルタナ(ウルグアイ産タナワイン)は、しっかり熟成させたものから、収穫後数カ月以内に楽しめるフレッシュなものまで、バリエーション豊かです。
ブラジル|国際的に認められたスパークリングワイン

特徴
アルゼンチンやチリと比べると、ブラジルにおけるワインの歴史は新しいとはいえ、近年急激な成長を見せています。ブラジル南部にはブドウ栽培に適した広大な土地があり、そこで生産されるスパークリングワインは国際的に高い評価を得ています。
代表的なブドウ品種
価格帯の目安
おすすめ銘柄
パラグアイのスーパーに並ぶブラジル産ワインは、甘口のものが多いです。サングリアなどのワインカクテルを作るのにおすすめです。
南米ワインを代表するブドウ品種
南米ワインをより楽しむために、知っておきたいのが「ブドウの品種」。使われている品種によって、香りや味わいに個性が出ます。
ここでは、南米でよく見かける代表品種を、赤・白に分けてご紹介します。
赤ワインの代表品種

マルベック(Malbec)|アルゼンチンを象徴する人気品種
深みのある赤色と、豊かな果実味が特徴のマルベック。フルボディの力強さを持ちながらも、まろやかな渋みと酸味のバランスが良く、親しみやすい味わいです。ステーキやアサード(南米のBBQ)など、肉料理との相性抜群です。
カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)|安定感のある味わい
チリを中心に、世界でもっとも広く栽培されている王道品種のひとつです。フルボディで、しっかりとした濃厚な飲みごたえです。タンニンが強めですが、熟成によってまろやかになり、複雑な味わいになります。どんな食事にも合わせやすい万能タイプで、価格帯も幅広く、初心者からワイン通まで楽しめます。
カルメネール(Carménère)|チリで再発見された「幻の品種」
フランス・ボルドー原産のカルメネールですが、19世紀後半に害虫の被害を受け、絶滅したと考えられていました。ところが、チリではひそかに栽培が続いており、再発見されたのは1994年のことです。現在ではチリを代表する品種となっています。
華やかな果実味と酸味のあとに、丸みのある渋みが追いかけてきます。調和のとれた味わいで、チリワインらしい個性を感じたい方におすすめです。
タナ(Tannat)|ウルグアイを代表する上級者向けの品種
タナは非常に濃い色を持ち、最も多くのタンニンを含むブドウとして知られています。しっかりとした渋みと深いコクが魅力です。ウルグアイで栽培されるタナは「ウルタナ」とも呼ばれ、フランスのものよりもタンニンがおだやかなので、長期熟成を経ずに楽しむことができます。
白ワインの代表品種

シャルドネ(Chardonnay)|表情豊かな「白ブドウの女王」
世界で最も人気のある品種のひとつで、「白ブドウの女王」とも呼ばれています。栽培される環境によって異なるアロマが生まれ、すっきりとした爽やかな口当たりのものから、濃厚でエレガントな味わいのものまで、さまざまな表情を見せてくれます。
チリやアルゼンチンで多く作られており、価格以上の品質を楽しめるコスパの良さも魅力です。
ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)|華やかな柑橘系のアロマ
ハーブや柑橘に似た香りとすっきりとした酸味が特徴です。チリの白ワインの中でも特に人気が高く、その爽やかな味わいから、食前酒としても気軽に楽しまれています。暑い季節には、よく冷やしてから飲むのがおすすめです。
トロンテス(Torrontés)|アルゼンチン生まれの品種
トロンテスは、アルゼンチンを原産とする唯一の白ブドウ品種です。トロピカルフルーツを感じさせる甘く濃厚な香りが印象的ですが、実際にワインを口に含んでみると、すっきりとしたキレのある酸味とのギャップに驚かされます。
南米ワインを語るのに欠かせない品種のひとつです。
南米ワインの選び方|価格帯別

1,000〜1,500円|デイリーワイン向け
ブレンドが多い印象です。ワインカクテルにしたり、料理酒として使うのもおすすめです。
1,500〜2,500円|コスパの良さで選ぶなら
単一品種ワインの種類が豊富にそろいます。果実味と渋みのバランスが良いので、普段の食事に合わせやすいです。
2,500円〜|ちょっと贅沢な気分を味わうなら
しっかりとした重厚感のある味わいで、記念日ディナーなどにおすすめです。
南米ワインと相性の良い料理
肉料理
アサードやステーキなど、こってりした肉料理は赤ワインとの相性抜群です。
おすすめのパラグアイ料理


パラグアイでワインを買うときのポイント
パラグアイではアルゼンチンやチリ産ワインの種類がとくに豊富で、価格も手頃です。
どこで買える?
価格の目安は?
どの銘柄を買ったらいい?
| タイプ | おすすめ銘柄 |
|---|---|
| 初心者の方 | コンチャ・イ・トロ |
| コスパ重視の方 | サンタ・ヘレナ トラピチェ |
| ワインを楽しみたい方 | ルティーニ ルイジ・ボスカ |
| ワインが苦手な方 | ノートン(甘口) |
パラグアイでワインを購入される方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
まとめ|南米ワインの世界へようこそ
南米ワインは、手頃な価格・高品質・フルーティーな味わいが魅力です。パラグアイに来てから、ワインが大好きになりました。ヨーロッパのワインよりも、気軽に飲みやすいと思います。
この記事が、南米ワインに関心を持つきっかけになったら嬉しいです。アルゼンチンやチリ産のワインは、日本でも比較的入手しやすいと思うので、まずはマルベック/カルメネールから試してみるのはいかがでしょうか。



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