パラグアイの無形文化遺産に登録されている「ソパ・パラグアジャ」。
パラグアイで最も人気のあるサイドメニューのひとつで、肉料理やアサード(南米式BBQ)の付け合わせとして必ず準備されるものです。
今回は「ソパ・パラグアジャ」のレシピをご紹介します。
「ソパ・パラグアジャ」とは
「ソパ・パラグアジャ」は、とうもろこしの粉とチーズを混ぜて焼き上げたコーンブレッドのような食べ物です。
「ソパ」は、スペイン語で「スープ」という意味です。
パラグアイに来たばかりの頃、スープを頼んだつもりだったのに、このコーンブレッドが出てきたときはとても驚きました。
コーンブレッドがスープと呼ばれている理由
このメニューが誕生したのは、パラグアイの初代大統領カルロス・アントニオ・ロペスがきっかけだったと言われています。
ある日、大統領の料理人はいつもどおりコーンスープを作っていました。ところが、あやまってとうもろこし粉を入れすぎてしまい、スープがどろどろになってしまったのです。
作り直している時間はありません。しかたがないので、そのスープをオーブンに入れて焼いてみることにしました。
焼き上がったものを食事に出したところ、大統領がとても気に入り、「パラグアイのスープ」と名付けたそうです。
パラグアイの先住民グアラニー族の時代から作られていたという説もあります。
材料

私が使っている耐熱容器(31㎝×18.5㎝)に合わせた分量となっています。
パラグアイの一般家庭では、バターではなく豚の脂を使うことも多いです。
作り方
1.玉ねぎを粗みじん切りにする。
玉ねぎに少量の塩(分量外)をふり、サラダ油をしいたフライパンで炒める。
うっすら焼き色がついたら火を止め、冷ましておく。
2.大きめのボウルに黄身を入れ、泡だて器で混ぜる。
溶かしバターを少しずつ加えてなじませる。
3.(2)にとうもろこし粉、牛乳、塩を加えて混ぜる。
4.(3)にチーズをほぐしながら加え、(1)の玉ねぎも加える。
5.卵白を冷蔵庫から取り出し、ハンドミキサー(または泡だて器)でふんわり泡立てる。
6.(4)と(5)をさっくりと混ぜ合わせたら、サラダ油を塗った耐熱容器に入れる。

7.250℃のオーブンで、20分ほど焼く。
焼き時間や温度は、使用するオーブンによって調整してください。
できあがり。

焼き立ては崩れやすいので、20分ほど置いてから取り分けるのがいいと思います。
まとめ
料理人の失敗から誕生したものの、いまではパラグアイを代表するレシピのひとつです。
噛みしめるほどにとうもろこしの味わいを感じられる「ソパ・パラグアジャ」。
一口サイズに切って、お酒のおつまみにするのもおすすめです。


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