ちょっと前に日本でも話題になった『飲むサラダ』って、ご存じですか?
ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、健康や美容にもよい南米原産『マテ茶』のことです。
じつは、南米パラグアイには、酷暑の中でも人々が驚くほど元気でいられる秘密の習慣があります。それが、氷水で淹れる冷たいマテ茶【テレレ(Tereré)】です。
パラグアイが大切に守ってきた伝統のひとつで、2020年にはユネスコ世界無形文化遺産にも登録されました。毎年2月の最終土曜日は『テレレの日』を国を挙げてお祝いします。
「ただのお茶でしょ?」と思うなかれ。
【テレレ】には、現代の日本人にこそ必要なデトックス効果がたっぷり詰まっているんです。
今回は、現地パラグアイ在住の私が、
について詳しくご紹介します。
パラグアイの国民的ドリンク【テレレ】とは

ユネスコ世界無形文化遺産
2020年12月、パラグアイの伝統的な飲み物【テレレ】が、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。国中が歓喜に沸いたのを覚えています。
「ただの冷たいお茶」が世界遺産として認められたのは、なぜでしょうか?
そこには、パラグアイのアイデンティティが深く関係しています。
先住民グアラニー族の知恵
テレレの歴史は古く、先住民であるグアラニー族の時代にまで遡ります。人々は、厳しい自然の中で生き抜くために、薬草(ハーブ)を使ってきました。こうした薬草学の知識は、現代まで継承されており、その文化的な価値が高く評価されています。
共有の文化
テレレは、『マテ茶葉を入れたカップに水を注ぎ、みんなで順番に回し飲む』というスタイルが基本です。家族、友人、ときには初対面の人とも同じカップを共有することで、心の壁を取り払い、絆が深まります。『人と人をつなぐコミュニケーションツール』としての役割が評価されています。
世代を超えた継承
都会でも田舎でも、オフィスでも農園でも、貧富の差に関係なく、パラグアイの至る所で『マイテレレセット』を持ち歩く人々の姿があります。この『時代が変わっても変わらない日常の風景』そのものが、守るべき人類の宝だと判断されました。
【テレレ】は、パラグアイの誇りであり、パラグアイの文化そのものを象徴しています。
マテ茶との違い

「テレレって結局、マテ茶のことでしょ?」と思われる方も多いかもしれません。たしかに使用する茶葉は同じなのですが、「マテ」と「テレレ」には、じつは大きな違いがあるんです。
その最大の違いは、茶葉を抽出する「温度」です。
| マテ | テレレ | |
|---|---|---|
| 抽出温度 | お湯で淹れる(ホット) | 冷水で淹れる(コールド) |
| 国 | ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイなど | パラグアイ |
| 飲まれる季節 | 一年中 | 主に暑い時期 |
| 特徴 | 深みのある味わい、カフェイン強め | 爽やかな味わい、ハーブを加えて飲む |
パラグアイでは『朝の少し涼しい時間はマテ、太陽が昇って暑くなってきたらテレレに切り替える』という飲み方をする人が多いです。
水出しのメリット
テレレを淹れる水には、「ジュジョ(Yuyo)」(※グアラニー語ではポハ・ニャナ(Pohã ñana))と呼ばれる生の薬草(フレッシュハーブ)を加えます。ミントやレモングラスなどをその場で叩いて水に入れるため、香りがよく、ハーブの効能をダイレクトに感じることができます。
また、テレレはマテと比べるとカフェインの量が少なく、苦味もおだやかです。がぶがぶ飲めるので、暑い時期の水分補給にはぴったりです。
『飲むサラダ』|驚きの美容・健康効果
【テレレ】は、サプリメントに頼らずに『美肌・痩身・集中力』を手に入れられる最強の飲み物です。その驚くべきパワーについて解説します。
豊富なビタミンとミネラル|栄養バランスが気になる方に
マテ茶葉には、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルに加え、ビタミンB群、ビタミンCも豊富に含まれています。
特に注目したいのは、ポリフェノールの含有量。赤ワインや緑茶よりも多く含まれています。ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、アンチエイジングを強力にサポートしてくれます。
天然ハーブの力|体の不調が気になる方に

テレレを淹れる水には、生の薬草(フレッシュハーブ)を加えます。胃腸が重たく感じるときにはミント、ストレスを感じているときにはレモンバーベナ、血圧が気になるときにはタロペ(クワ科の植物)など、そのときの体調に合わせて調合します。
パラグアイ人が40℃の酷暑でもバテない理由|疲れがちな方に
マテ茶葉には、マテイン(※カフェインの一種)やテオブロミンが含まれています。集中力を高めたり、疲労回復や代謝促進に役立つ成分です。天然のエナジードリンクとも呼ばれます。
リラックス効果も兼ね備えていることから、コーヒーのような強い覚醒感ではなく、『穏やかに頭がスッキリする』感覚を得ることができます。
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体の中からすっきり!最強デトックス|ダイエットやむくみにお悩みの方に
マテ茶葉には利尿・整腸作用があり、体内の余分な水分や老廃物の排出をサポートしてくれます。便秘改善やむくみ予防に効果があります。
夕方になると足がパンパンになってしまうという方や、顔のむくみが気になるという方には、特におすすめ!
また、サポニンという成分は、悪玉コレステロールを減らしたり、血液をサラサラにしたり、脂肪吸収を抑えたり、動脈硬化の予防にも役立ちます。
私も「なんだか体が重い」「スッキリしない」と感じる日には、テレレを飲んでデトックスするようにしています。
ダイエットのために無理して苦いお茶を飲む必要はもうありません。すっきり爽やかなテレレを楽しみながら、『溜め込まない体』にシフトしていきましょう。
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これが本場の味|テレレの正しい作り方・飲み方
「世界遺産になるくらいだから、テレレの作法やマナーも厳しいでしょ?」と思われるかもしれませんが、テレレの飲み方はとてもシンプルです。日本にあるもので代用もできます。
準備するものは『3つ』だけ

マテ茶葉
ジェルバ マテ(Yerba Mate)と呼ばれています。できれば粗びきのものが良いです。
カップ
グアンパ(Guampa)といいます。牛の角から作られたグアンパを使うのが本格的なスタイルですが、縦長のタンブラー(プラスチックやステンレス)でも代用できます。
ストロー
ボンビーリャ(Bombilla)と呼ばれています。先端にフィルターがついた専用ストローです。
美味しいテレレを飲むための『3つ』のステップ
1.カップに茶葉を入れる

カップの1/4~1/3くらいまで茶葉を入れます。カップを上下に軽く振り、茶葉の粉っぽい部分を吹き飛ばします。こうすることでフィルターの目詰まりを防ぐことができます。
2.氷水を準備する
大きめのピッチャーに氷と水を入れます。ミントの葉があれば、手でちぎって加えます。
(※今回私が入れたのは、レモンバーベナとPerdudilla Blancaという薬草です。)
3.氷水を注いで、飲む!

カップを傾けて茶葉を片側に寄せ、斜面を作ります。斜面に沿ってストローを挿したら、氷水を注ぎます。最初の2、3口は、マテ茶葉の粉末が多めに口に入ってくるはず。苦味が強く、口当たりも良くないので、飲み込まずに吐き出してください。

テレレは『水を注いだらすぐに、最後の一滴までズズッと!飲み切る』のがマナー。
複数人で楽しむときには、最初に氷水を注ぐ担当を決めます。担当からカップを受け取った人が飲み干し、担当にカップを返します。担当がカップに水を注ぎ、次の人に渡します。受け取った人が飲み干し、担当にカップを返す、、、ということを、おしゃべりしながら何度も繰り返します。
「もう飲みたくないな、、、」と思ったら、担当にカップを返すタイミングで「グラシアス!(Gracias)」(※「ありがとう」という意味のスペイン語)と言ってください。言わないかぎり、永遠にテレレが回ってきますので、ご注意を。
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専用の道具がなくてもテレレを楽しめる|代用品や裏技
「テレレの味だけでも試してみたい」という方には、次の方法がおすすめです。
フレンチプレスを使う
フレンチプレスにマテ茶葉と水を入れて数分置きます。プレスしたものを、氷やレモンを入れたグラスに注いで飲みます。
ティーポットと茶こしを使う
ティーポット(または急須)にマテ茶葉と水を入れて抽出します。飲む際には、茶こしを使って茶葉を取り除いてください。
ストレーナー付きタンブラーを使う
フィルターが付いているボトルにマテ茶葉を入れ、水出しします。マイタンブラーを使えば、見た目もスマートなので、デスクワークにもおすすめです。
お茶(だし)パックを使う
市販のお茶(だし)パックにマテ茶葉を入れ、水出しします。茶葉の片付けが簡単です。
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まとめ
2026年2月28日、パラグアイでは街中が【テレレ】への愛であふれる特別な一日となりました。
かつて先住民が厳しい環境を生き抜くために作りあげたこの飲み物は、今や世界無形文化遺産となり、世界中の人々の健康を支える存在になっています。
「最近、忙しくて自分のケアが後回しになっている」「なんだか体がスッキリしない」
そんな時は、テレレを試してみませんか?
専用の道具を揃えて本場の雰囲気に浸るのもよし。まずは手持ちのタンブラーで気軽に始めてみるのもよし。
大切なのは、パラグアイの人々がしているように、自分の体と向き合い、心からリフレッシュする時間を持つことです。
今年の夏は【テレレ】と一緒に、『溜め込まない、健やかな毎日』を手に入れましょう。
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